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Cliff 'em All ! / Metallica [HR / HM]

初期メタリカのベーシスト:クリフ・バートンは1986年のヨーロッパ・ツアー中にツアー・バスの横転事故で帰らぬ人となった。そのクリフを悼む趣旨でリリースされたビデオがこの邦題「ビデオ・ザ・スラッシュ 〜クリフに捧ぐ〜」である。メタリカの公式ビデオ第1弾。原題は1stアルバム「Kill 'em All」をもじっている。

RIMG0709.JPG
VHS Hi-Fi STEREO 90min
VAH-0069
発売:株式会社ビデオアーツ・ジャパン
¥6000
日本語字幕つき
1987年リリース

クリフのメタリカ在籍期間は初期5年間であり、その間にリリースされたアルバムは1st「Kill 'em All」から3rd「Master of Puppets」までの3枚である。これからバンドが成功して行く課程での死であったが、メタリカの方向性を決定づけたベーシストとして死後もその存在感は絶大だ。初期3枚の楽曲は今もファンから愛され、ライブのハイライトとして今も演奏されている。

クリフはその歪んだ攻撃的な音色と、(形式的で地味なプレイが普通の)メタル・ベーシストの中では異色なアドリブが多いプレイスタイルと、時にリードまで弾く既成概念を超えたベース・プレイから「ベースのジミヘン」なんて言われ方もされる。ワシ的には「メタル界のジャコ」と呼んであげたい。ワシのフェイバリット・メタル・ベーシストNo.1である。

初期メタリカはブリティッシュ・メタルとプログレとパンクを混ぜたような楽曲を作り、新しいメタルの方向性を提示したが、メタル・バンドにおけるベースのスタイルという点でも新しかったと思う。いかんせん、そのベース・スタイルはクリフの死とともに薄れていく。後任ベーシスト:ジェイソン・ニューステッドは「For Whom 〜」などの旧曲ではクリフのスタイルを踏襲したが新曲ではオーソドックスなベース・スタイルであり、メタリカにおけるベースの位置付けは異なる方向へシフトして行く。

これはバンド内の力関係の変化(ジェイムスとラーズの権限の増大=リフとドラムの偏重へ)であり、メタリカの楽曲もその方向を徐々に変えていった。クリフが存命していたら最近のメタリカのスタイルはたぶん無いし、あそこまでのビック・バンドにはなっていなかったかもしれないが、本当に惜しい人を亡くしたと思う。

そんなクリフのパフォーマンスが画質音質激悪のブートレグやテレビ放送用のソースなどからセレクトされ編集された作品がこのビデオである。音質画質は悪くても、まだ駆け出しの頃の微笑ましいメタリカのパフォーマンスも見れるし、なんと言っても鬼気迫るクリフのベース・プレイが満載である。合間合間に入るロス・ハルフィンの写真がまたいい味出している。

【Ozzyのサポートアクト】Detroit, Apr. 4 '86
※海賊版映像
1. Creeping Death
2. Am I Evil?
3. Damage, Inc.

【Ozzyのサポートアクト】Long Island, Apr. 28 '86
※海賊版映像
4. Master of Puppets

【デイブ在籍時】San Francisco, The Stone, Mar. 19 '83
※海賊版映像っぽい画質だけどあんま隠し撮りっぽくない。ライブハウスのカメラ?音声がラインっぽくないからバンド関係者が民生用カメラで撮影したんかもしれない。
5. (Anesthesia) Pulling Teeth
6. Whiplash

【Metal Hammer Fest. w/ Venom】Germany Sept. 14 '85
※マルチカメラ。TV放送かビデオ用と思われる。
7. Bass Solo (キャプション無。途中で機材の不調かノイズでベース音が聞き取れない箇所あり。画質からしてMetal Hammer Fest.の映像と判断)
8. Four Horsemen
9. Fade to Black
10. Seek and Destroy(映像のデジタル処理されている箇所が多数。ちょっとウザい。)

【Roskilde Festival】Denmark, July 6 '86
※海賊版ながらなかなか良い映像。
11. Welcome Home (Sanitarium)
12. (Anesthesia) Pulling Teeth

【Day on the Green】Oakland, Aug. 31 '85
※公式映像っぽい。画質音質ともにGood。クリフの動きが最高。
13. Bass Solo - For Whom the Bell Tolls

【Very First Tour】Chicago, Aug. 12 '83
※Ravenのサポートアクト。Kill Em All For One Tour。公式映像っぽい。ジェイムスの声がしょっちゅう裏返る。13と14の間にカークが客にギターを持って行かれる映像が(笑)。ケツをメタル攻め(爆)。
14. No Remorse
15. Metal Militia

エンドロールはロス・ハルフィンの撮影したクリフの写真のスライドショーでBGMは「Orion」

このビデオも国内盤は廃盤でDVD化もされていない。輸入盤DVDはあるようだけど、たぶん日本語字幕は無いので「ケツをメタル攻め」とかの名訳(笑)とかは分からないかも。

とにかく不世出のメタル・ベーシスト:クリフ・バートンの勇姿が拝める貴重なビデオだ。メタリカのファン以外にもオススメの一品ということで、日本語字幕ON/OFF可能な仕様でDVD化を熱烈要望。


Cliff Em All [DVD] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Elektra/WEA
  • メディア: DVD


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