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Live 1975 at Q.P.R. / Yes [プログレ]

邦題「ライヴ1975」。7作目のスタジオ・アルバム「Relayer」のツアー映像。パトリック・モラーツ在籍期の貴重な(唯一の?)映像で、ロジャー・ディーンがデザインした大仰なステージ・セットが拝める点でも貴重。1975年5月10日、ロンドンのサッカー場「クイーンズ・パーク・レンジャーズ(頭文字がQ.P.R.)」にて収録。ビデオ版は2本組。同時発売のLD版は2枚組4面。1993年発売。

YES1975.jpg
VHS Hi-Fi MONO 150min
VAVJ-9001/2
発売:株式会社ビデオアーツ・ジャパン
¥9800(税込み)
日本語字幕なし

Tape 1
1) Introduction ~ Sound Chaser
2) Close to the Edge
i. The Solid Time of Change
ii. Total Mass Retain
iii. I Get Up, I Get Down
iv. Seasons of Man
3) To Be Over
4) The Gates of Delirium
5) I've Seen All Good People
6) Long Distance Runaround
7) The Clap
(LDでは1〜3がSide 1、4〜7がSide 2)

Tape 2
1) And You & I
i. Cord of Life
ii. Eclipse
iii. The Preacher / The Teacher
iv. Apocalypse
2) Ritual
3) Roundabout
4) Sweet Dreams
5) Yours is no Disgrace
(LDでは1〜2がSide 1、3〜5がSide 2)

↓付録の写真集(帯には「豪華写真集」と書いてあるけど「豪華」とは言い難いw)
QPR01.jpg

QPR02.jpg

最初はサウンドバランスがよろしくない。キーボードの音量がやたらデカい「Sound Chaser」はもうズタボロである。「To Be Over」ではJonのリズム・ギターの音量が大きくSteveのソロが聞こえないという体たらく。

5人のメンバーであの重厚なアルバム・サウンドが再現できるところがYesの売りであったが、このビデオではその実力が確認できる。Jon、Chris、Steveのコーラスワークもしっかりしており歌パートの厚みも損なわれない。Chrisはあんな動き回るベースラインを弾きながらよくも歌い続けられるもんだ。ロックンロール上がりのギタリストとは異なるジャズ上がりのSteveのギターワークは絵付きで見ると感心してしまう。曲の局面に応じてプレイスタイルが千変万化する職人系ギタリストだね。ステージ上にはJon用のパーカッション・ブースがあって「The Gates of Delirium」ではSEもやっている。

このビデオでのYesのメンバーはアルバム「Relayer」と同じくJon Anderson (vo, perc, g)、Steve Howe (g, vo)、Patrick Moraz (key)、Chris Squire (b, vo)、Alan White (perc)で、「第5期」と呼ばれている。「Relayer」は大作3曲という相変わらずの重厚長大路線ながら、キーボーディストがクラシック系のRick Wakemanからジャズ、ラテン系のMorazに変わった事が曲調にも表れており、シンフォニック要素が減退し即興演奏要素が色濃くなったアルバムである。この時期はメンバー各人がソロ・アルバムを発表したりと「危機」で1つの頂点を極めたバンドが新たな方向性を探求し始めた転換期でもある。

このビデオおよび同内容LD(2枚組)は1993年にリリースされた。1998年に2枚に分割しDVD化されたが現在は廃盤。輸入盤DVDはAmazonなどで入手できる。

Yesと言えばRhinoリマスター盤が好評だが、「Relayer」のリマスター盤はボーナストラックとして「Soon (Single Edit)」「Sound Chaser (Single Edit)」「Gates Of Delirium (Studio Run-Through)」が収録されている。

Yesの映像作品は多いが「Yessongs」と本ビデオは全盛期のライヴ映像が見れるという意味では貴重だ。


1975 at Q.P.R. 1: Live [DVD] [Import]

1975 at Q.P.R. 1: Live [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Intergroove
  • メディア: DVD




1975 at Q.P.R. 2: Live [DVD] [Import]

1975 at Q.P.R. 2: Live [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Quantum Leap
  • メディア: DVD




リレイヤー

リレイヤー

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
  • 発売日: 1996/03/25
  • メディア: CD




リレイヤー

リレイヤー(リマスター)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/09/10
  • メディア: CD



The Noise - Live At Frejus の補記 [プログレ]

「The Noise - Live at Frejus」、「Three of a Perfect Pair - Live in Japan 1984」およびそれらを収録したDVD「Neal and Jack and Me」についてネット検索をしたら、いろいろと知らなかった情報を入手できたので箇条書きにして記事としてまとめておく。

【Three of a Perfect Pair - Live in Japan 1984】
・LDは1984年版と1991年版の2種類リリースされている。

・1984年版:DVD「Neal and ~」の冒頭ではメンバー紹介映像のBGMとしてライブ音源の「Three of a Perfect Pair」が使われており1曲目に「Three of ~」と記載されているが、1984年版LDは別個ライブ映像の「Three of ~」が収録されている。「Discipline」も収録されている。
kc-Three.jpg
↑こっちが1984年バージョンのジャケットと思われる。

・1991年版:ライブ映像の「Three of a Perfect Pair」と「Discipline」が削除されている。なんでこんなことするんだ。
kc-Three2.jpg
↑こっちが1991年バージョンっぽい。

・DVD「Neal and Jack and Me」には1991年版が採用されている(涙)。
・LD版の収録日の記載は「4月29、30日」だがDVD版は「4月28日」である。真実はどっちだ!?

【Neal and Jack and Me】
・Tony Levinのツアー写真「Tony's Road Photos」のBGMに使われているのはFrejusで収録した「Elephant Talk」。ここ以外では使われていない音源らしい。てことはFrejusでの公演が丸々録音されている可能性がある。もしかしたら丸々録画されている?。未発表音源シリーズで「Frejus Complete」なんてのが出てきたりしてな(笑)。

ちなみに「ディシプリン・クリムゾン」は「Lineup #4」と呼ばれる。
Lineup #1:デビュー〜「リザード」まで
Lineup #2:「アイランズ」「アースバウンド」。ボズ・バレル(故人)在籍期ですな。
Lineup #3:「太陽と戦慄」〜「レッド」期。わしゃ一番好き。
Lineup #4:「ディシプリン」〜「スリー・オブ〜」。新生とか80'sとか呼称多数。
Lineup #5:「ヴルーム」「スラック」。ダブルトリオ期
Lineup #6:「ザ・コンストラクション・オブ・ライト」〜「ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ」。#5からビルとトニーが抜けて、フリップ、ブリュー、ガン、マステロットの4人編成。
Lineup #7:2008年〜。フリップ、ブリュー、レヴィン、マステロット、ギャビン・ハリソン。アメリカ・ツアーはしたが、この編成でのアルバムはまだ出ていない。

昨年、デビュー40周年記念と銘打ってHQCD+DVD-Audioのリマスター、リミックス、未発表音源収録の「宮殿」「リザード」「レッド」が発売されたようです。フリップ翁の商魂はたくましいですね(笑)。


クリムゾン・キングの宮殿 デビュー40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)

クリムゾン・キングの宮殿 デビュー40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: キング・クリムゾン
  • 出版社/メーカー: WHDエンタテインメント
  • 発売日: 2009/10/28
  • メディア: CD




リザード デビュー40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)

リザード デビュー40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WHDエンタテインメント
  • 発売日: 2009/11/18
  • メディア: CD




レッド デビュー40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)

レッド デビュー40周年記念エディション(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: キング・クリムゾン
  • 出版社/メーカー: WHDエンタテインメント
  • 発売日: 2009/10/28
  • メディア: CD



The Noise - Live At Frejus / King Crimson [プログレ]

【最初に】新譜ビデオのレビューではありません。アナログ・ソースを処分するにあたり、備忘録的に記事を書いているだけ。「温故知新」にはなるかもしれないけどね。

ボックス・セット「紅伝説」リリース、そしてダブルトリオ・クリムゾンを始動以降、過去の音源のリリース攻勢をかけ、多くのクリムゾン・ファンに出費を強いたKing Crimson。その流れの一端なのか国内未発売だったビデオがリリースされた。1982年8月27日、フランスFrejusのThe Arenaでの公演。日本版の発売は1998年5月20日。海外では1984年リリース。

RIMG0766.JPG
VHS Hi-Fi STEREO 51min
PCVP-52370
発売:株式会社ポニーキャニオン
¥3000(税抜)

1) Waiting Man
2) Matte Kudasai
3) The Sheltering Sky
4) Neil and Jack and Me
5) Indiscipline
6) Heartbeat
7) Larks' Tongues in Aspic Part II

元々はDisciplineというバンド名で活動していた80's King Crimson。「新生クリムゾン」とか「ディシプリン・クリムゾン」とか様々な名称が与えられ、古くからのファンの一部からは「宮殿」〜「Red」までの旧生クリムゾンとは別のバンド扱いをされた。このビデオの演奏は、その新生クリムゾンの2枚目「Beat」リリース後のもので、ビデオのパッケージもアルバム「Beat」のジャケットに準じたものになっている。パッケージは好きだな。

Frejus.gif
↑海外版のパッケージ

80's Crimsonはミニマリズムを大幅に取り入れ、ダンサブルなようで踊れない、ポップ要素もあるけれど実験的なインプロビゼーションも多いというスタイル。楽器群も当時としては先進的で、ギター・シンセサイザー、チャップマン・スティック、シモンズのエレクトリック・ドラムとメンバー全員がプログラム可能な電子楽器を駆使した。旋律を奏でられる楽器3本による少しずつずれたフレージングで徐々にフレーズが変化するという頭でっかちな作曲も特徴かな。旧生クリムゾンに見られた大作志向は息を潜め、比較的コンパクトな楽曲が多いが、かといって旧生クリムゾンより親しみやすい音楽性というわけでもない。ニューウェイブ風の楽曲をフリップ翁が作ったらこうなったという感じかな。

このビデオに収録されている公演では、CrimsonはなんとRoxy Musicの前座として出演したそうな。Roxy Musicの演奏は「The High Road」というタイトルでリリースされている。

この映像は元々はテレビ放送用らしい。あまりシャープな画質ではなく、けっこう粒状感がある上に暗い所は真っ黒。画質は誉められた物ではないが、「The Sheltering Sky」「Neal and Jack and Me」のライブ映像が見れるという点では貴重かな。

旧生クリムゾンの曲では「太陽と戦慄パート2」が演奏されている。新生クリムゾンの「パート2」はなんかハッピーな感じ(みんなニヤニヤしながら演奏している気がする)だ。旧生クリムゾン後期(フリップ翁は黒いレスポール・カスタムでぶっとい歪み、ブラッフォードはアコースティック・ドラム・セット、ジョン・ウェットンのベースはブリブリ言ってて、デイビッド・クロスは自分の音が聞こえなくて困っていた頃)の「パート2」の方が重々しく、かつ荒々しくてやっぱ好きだな〜。「USA」(←ヴァイオリンはエディ・ジョブソンのオーバーダブに変更されているが)収録の「パート2」が特に好き。

最初のCollectors Crimson第2集(もしくは再版Collectorsの第4集)の中の1枚「Live at Cap D'Agde」にボーナス・トラックとしてこのビデオの「Indiscipline」「Heartbeat」「Larks' Tongues in Aspic Part II」が収録されている。
kccd.jpg

このビデオはDVD化されているが、単独ではなく「Three of a Perfect Pair - Live in Japan 1984」とのカップリングDVD「Neal and Jack and Me」となっている。おまけで「Sleepless」のPVとTony Levinのツアー写真も収録。こっちのジャケットはあんまり好きじゃない。

RIMG0765.JPG
UIBE-1024
発売:ユニバーサル・ミュージック株式会社
¥4200(税抜)

ちなみに海外版だと「The Noise」単独のDVDも出ているらしい。

kc-Three.jpg

kc-Three2.jpg

↑「Three of a Perfect Pair - Live in Japan」のLDジャケは2種類あるらしい。持っていたんだけど貸して帰ってきてないんだよね〜。持っていたのは下の方のジャケだったかな〜。

「Three of a Perfect Pair - Live in Japan」収録曲は
1) Three of a Perfect Pair
2) No Warning
3) Larks' Tongues in Aspic Part III
4) Thela Hun Ginjeet
5) Frame by Frame
6) Matte Kudasai
7) Industry
8) Dig Me
9) Indiscipline
10) Sartori in Tangier
11) Man with an Open Heart
12) Waiting Man
13) Sleepless
14) Larks' Tongues in Aspic Part II
15) Elephant Talk
16) Heartbeat

1984年4月28日、五反田ゆうぽうと簡易保険ホールでの収録。
一部ビデオ・エフェクトがウザいが、全般に画質も良く、「曲想は内省的なのにライブはハッピー」なCrimsonが堪能できる出来の良いライブ・ビデオでないかな。バックステージでメトロノームに合わせて「Fracture」のシーケンス・フレーズを指馴らし用に弾いているフリップ翁の姿がなんか嬉しいね。


ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー [DVD]

ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー [DVD]

  • 出版社/メーカー: WHDエンタテインメント
  • メディア: DVD


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